1. 上の歯が出ている「出っ歯ちゃん」タイプ
上のあごや歯が出ている「出っ歯ちゃん」タイプの方は、実際は下あごの劣成長が原因であることがほとんどです。
治療としては、取り外しがきく装置で下あごの成長を促進させる内容になります。
前出のジグモイドカーブのグラフからわかるように、下あごは身長が伸びるのと同様に成長します。
その最適なタイミングを分析してくれる専門医を選びましょう。
2. 下の歯が出ている「受け口さん」タイプ
下の顎や歯が出ている「受け口さん」タイプの方は、上あごの劣成長を伴っていることが多いのです。
治療としては上あごの成長を促進させることがメインになります。
前出のジグモイドカーブのグラフからわかるように、上あごの成長はけっこう早期に終わってしまいます。
つまり上あごの成長を促進させる治療のポイントは、「できるだけ早めに6〜7才から行うこと」です。
上あご自体を広げて引っ張りだしてあげると、鼻づまりが改善するケースもかなりあります。
アレルギー性鼻炎だとあきらめている方にもおすすめです。
特に受け口の方は、顔つきが大幅に改善します。
東洋人にはこの反対咬合「受け口さん」タイプが多いのです。
3. でこぼこの「ガタガタっ子」タイプ
現代っ子の特徴で、歯が大きくてあごが小さいタイプです。
最近のお子様はほとんどの方がこのタイプに当てはまるようになってきています。
中には歯が生えるスペースがなさ過ぎて、歯が生えてこないで成人になってしまうケースが増えています。
そうなると後々大変ですので、早いうちに矯正専門医院に相談に行きましょう。
4. 前歯が咬み合わない「舌ベロくん」タイプ
一見すると歯並びが良いように見えるが、奥歯で噛んでいても前歯が開いている状態になるタイプです。
いわゆる「オープンバイト」とか「開咬(かいこう)」といわれる症例です。
お話するときや、飲み込むときに舌がでることが多いのが特徴です。
このタイプは現代の歯科医療において最も難しい症例タイプであると言われています。
早いうちに矯正専門医院で噛み合わせや、舌と唇のトレーニング等で改善するのがいいでしょう。
これらの症例タイプがそれぞれ複雑に影響して併発している事が多いのが現代っ子の特徴です。
日本人の咬み合せはどんどん難症例化が進んでいます。
矯正治療というものは、月に一回の通院ペースというものなので、何よりも「治療の技術」と「本格矯正終了までその先生がみてくれるか」ということを最優先に考えましょう。
そして必ず「矯正専門医院」の中から病院を選びましょう。